始まりの続き

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さて、軽く路銀を稼ぐか。と言っても、鬼魂に集っていた男共の皮袋から、金貨2枚、銀貨全てをぬ……カンパして貰う。 「あの……」 「許可なく触れたから金を取っただけですよ。ホホホホホホ」 胡麻通りにいる赤色のもじゃもじゃした子供ぐらいのモンスターの笑い声を真似る。 「えっと、ランクはB。……間違い?」 依頼を受けてから旅立とうと、カードを確認するとBだった。 説明して無かったけど、ギルドランクは下はFから始まりAは無くSSSまであり、そこから上はナンバーズと呼ばれる2~10の数字持ちに加え、ナイトナンバーと呼ばれるAJQK、それと基本の六属性と各属性に因んだ帝、番外にJokerのランクが存在する。 説明されたけど読者に説明すんの忘れてた。 「えっと、あの方……立華さんが倒された男の人は一応AAのランクだったので、様子見でBランクです」 「ああそう。で、えっと……」 八面体で八方位を刻んだ賽子を投げる。数回跳ねた後転がり、北西を上面にして止まった。 「北西方面にある村か街までで良いネタ五枚ほど貰いたいんだけど」 「あの私が選んでも?」 「どーせランダムに選ぶんだから、誰に任せても無問題」 「……そうですか」 受付の奥にある扉に入っていく。 受付のカウンターで、鬼魂に腰掛け、近くにあった機器を使ってカフェオレを作り飲んで待つ。
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