始まりの続き

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数分後 皿に盛りだくさんのクッキーを作って受付嬢に渡す。 「これ全部一人で?」 「流石に焼く時とかは手伝って貰ったが、殆ど俺製作だ。嫌なら食うな」 「嫌じゃない嫌じゃない。……えっ、もの凄く美味しいのだけど」 こちらの材料を一通り口にして、作ったんだが口にあったらしい。 鎬や代地が事ある事に菓子くれ~、と強請って来るから簡単なクッキーを投げつけてやってたんだが、同じ味で飽きたとか言いやがって部屋とか机荒らされるから手を変え品を変えしてたら舌が良くなった。 「ただそれだけだから他の料理とか作れないが。……ほら、物欲しそうに眺めてんじゃねえよ」 「えっ、あのっ……」 「それは試作品の中で一番上手く出来た部分だ。たまにしょっぱかったりしても文句ゆうな」 現在、試行錯誤中のパウンドケーキを、積んであるクッキーを見ている白虎娘の手に落とす。そして依頼書を持って行く。 クッキー飽きたとか今度は抜かしたので、挑戦していたのだ。 「じゃ、死ぬまで死ぬなよ。縁が続いたらあえるかもしれないからな」 「じゃーな、嬢ちゃん達。無理して死ぬんじゃねーぞ」 鬼魂を引いてギルドから退出する。 名前を知らなくていいのかだと? 白虎娘はハクハ某で、受付嬢はユーリモギハラっぽい名前だった。書類(書き込み中)と、あとギルカ見て覚えた。 ふう………… さて、北西はどっちかな?
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