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「っん……。ふぁあ」
あれ? なんで僕は寝ていたんだ。
えっと確か、陸華のバイクに乗せて貰って帰ってたら…………。あっ、陸華が魔法陣って言ったものに追われて、違う魔法陣に挟み撃ちされたんだった。
「そうだ、陸華は!?」
「きゃっ!?」
見回すと、レンガで出来た部屋の中に鎧を付けた人達と、真っ白な服装の――巫女の服に近いな――紺色の髪色をした女性に、白いドレスの同年代みたいな女の子が居るだけで陸華が居ない。
「あっ……、あのどうなさいました?」
「えっ、と…………」
女の子が話しかけて、そっちの方を向いて説明しようとしたけど言葉が出なかった。
一目見ただけで吸い込まれそうな1枚の絵画から出てきた様な美しさだったから。
「あの、もし?」
「えっ、あっはい。あのここは?」
声をかけられた事で正気に戻り、先ずは場所を聞いた。
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