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「ここはあなたが居た世界ではありません。あなたからみたら異世界、と言います」
「あっ、はい」
たしか陸華が言ってたっけ、異世界の片道切符……って。
「異世界!? えっ、帰れるんですよね」
「前に呼ばれた方は、その時の使命に殉じて亡くなられておりますので、わかりません」
ああ、帰れないのか。こんなとき陸華ならどうする…………。
「そうだぁぁぁぁ、陸華が居ない!!」
「どうなされました?」
「えっと、僕の友達なんだけど一緒に居たとき呼ばれて、魔法陣が2つ現れて」
呼ばれた時の事を思い出し、陸華が居ない事を教える。
「それは多分違う国か魔王の仕業かもしれません」
「どうゆうこと? (迷惑かけた所為でまた100℃餅巾の刑にされる)」
「勇者としての召喚は国の危機にやるものです。あなたを喚ばせまいと妨害をされたのかも」
「と言うことは? (大丈夫、この世界に居るとは限らない)」
「あなたがこちらの魔法陣に入ったのなら、その立華と言うご友人は妨害の方に入って行ってしまい、違う場所に現れたのかもしれません」
「だったら、この世界に来ていても多分陸華なら大丈夫だと思います(えー!? 来てるの、ヤバいよ。餅巾刑だよぉ)」
嬉しさと恐ろしさが心で混ざり合い、どう反応したのか渋い感じのイケメンスマイルに表情がなった。
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