多分本編らしき方

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「――と言うことで勇者が喚ばれたのです。…………………(ボソッ)紙ね」 「そうなんですか…………」 「おや、私の説明に何か問題でも? …………………(ボソッ)子ね」 「いえ、ありません…………」 フィルさんは一々、史ねと言ってきて心にザクザク刺さります。それも小声で言ってるから他の人には聞こえてないらしい。 「では、こちらが目的の場所です。…………………(ボソッ)士ね」 「はい……」 扉を開けて入ると、そこに神々しい輝きを放つ赤い剣が刺さっていて、周りにはその剣から染み出たような赤色の水溜まりが出来ていた。 「これが我がに代々継がれる聖剣、グランドリオンです」 (懐かしっ!? それわかる世代の人読んでいるのか?) 「あれっ、なんか陸華の声が……」 「どうなさいました?」 「いや、友人の幻聴が聞こえて」 なんだろう、陸華本当に言ってないよね? (只今一時間経過) 違ったら大分陸華に染まってきたかな? 世代の人が読むって、陸華みたいだな。 「そうでしたか。では改めて、この剣にお触り下さい」 「はい」 ちゃぱちゃぱ音を立てながら剣に近づく。 (いや、警戒しろよ。赤い水には普通恐る恐るだろJK) あっ、……って何この声。 幻聴のセリフに呆れながらも目の前に立ち、剣の柄を握る。そして意識が落ちる。
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