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バルンバルンとエンジン噴かせながら60キロで走行中。
「なあなあ」
「なんだコノヤロー、青つなぎきたイイ男にロックオンされたか?」
「怖いこと言うなよ。違う、後ろに二重丸の中にに線と点の対称になるよう重ねられた三角の図形、周りに知らない文字が書かれて中心から螺旋を描くように歪んだ物が追っかけて来るけど何だと思う?」
バックミラーを確認すると、狐塚が言ったような物が見えた。
「たぶん異世界の片道チケットだろ。そして狙いはお前だけのはず、……………………飛べ」
「だが断る痛たたたたっ、ちょっ押すな押すな。ハンドルハンドル!! 前、前!?」
「改造してあるからそこんとこは大丈夫。あっ、ケータイはっと」
狐塚の制服からケータイを取り出し、一斉送信で取り巻きにメールする。
『――本文――
ごめっ、ちょっと異世界から召集かかった(笑)テヘペロ
多分数日か悪けりゃ一生帰れないから、運がなかったと思ってちょwwww
ついでに陸華も巻き込みそうだからこれ受け取ってから二、三日経ったら鎬に教えてあげてね♪』
――――送信――――
よし完璧、これで心置きなく行けるな。
「よし、行ってみるか?」
「やだよ!! ひ「降りた瞬間捕まるし、もう直ぐガス欠」……諦める。って、前前!?」
「バランサー付いてるから大丈夫。挟み撃ちと来たか」
前に出現した瞬間、後ろも加速して俺らに迫る。
そして、試しに付けてみたニトロブーストを点けて210キロを瞬間的に出してみた。
反省も後悔もしていない。
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