23人が本棚に入れています
本棚に追加
雅「そういえば明日は夏祭りだね」
魔小「そう・・・だっけ・・・?」
雅「そうだよ。楽しみだな~」
別に夏祭り事態は田舎ということもあってかそんなにいいものもないし楽しみな部分なんてない。
それでも僕が楽しみなのは夏祭りの最後にある花火がとても綺麗だからだ。何もない暗い空に綺麗な花が咲くようで毎年僕はそれだけの為に夏祭りを楽しみにしているのだ。
雅「魔小は誰かと一緒に行くの?」
そう聞くと魔小は首を悲しげに振り・・・
魔小「そんな人・・・いない・・・」
と言った。
雅「あっ」
そういえば前から何回か魔小を呼びに教室まで行ったけど。いつも魔小の近くには誰もいなかった。しかも魔小を呼びにきた僕を指差してる人もいたし、多分孤立しているのだろう。自分の能力の高さで。でも、それは所詮今までの話だ。
雅「じゃあじゃあ、僕と一緒に行かない?」
魔小「えっ・・・?」
誰も魔小と一緒にいないのなら僕が一緒にいればいいのだ。
ただそれだけの話。
雅「だって、別に予定がないんでしょ?」
魔小「う、うん・・・」
雅「だったら、ね。どうせ僕も一人だし」
すると、魔小は何かを考える素振りを見せ・・・
魔小「明日も塾があるから・・・それが終わってからなら・・・」
雅「いいよ、全然!俄然楽しみになってきた!」
魔小からのOKも出だし本当に楽しみだな~
ただ、その時僕は気づかなかった・・・その時、魔小が小声で・・・
魔小「きっと・・・大丈夫なハズ・・・塾の後だから・・・きっと・・・」
不安げに呟いていたことに・・・
最初のコメントを投稿しよう!