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そのあと、僕らはちょっと離れた河原に移動した。ここが一番花火がよく見える場所だからだ。その上夏祭りに行っている人は屋台の方にある河原で見ようと集まるからこちらには人がこないのである。
雅「ふぅ・・・やっぱりこっちは静かだな」
魔小「他の人・・・いないからね・・・」
雅「あまり人が多いのは嫌いだからね。静かな方がいい」
魔小「そうだね・・・」
魔小と二人で河原に腰を降ろす。・・・そうだ、聞きたいことがあったんだった。
雅「魔小」
魔小「何・・・?」
雅「今日楽しかった?」
それを聞いておきたかった。魔小はいつも習い事とかで忙しく、楽しめているか不安だったのだ。
それを聞いた魔小は少しキョトンとした後、にっこりと笑って・・・
魔小「うん・・・とても楽しかった・・・連れてきてくれて・・・ありがとう・・・」
そう言って笑った。よかった・・・楽しんでくれていたみたいだ。
雅「よかった~楽しんでくれていたなら嬉しいよ」
魔小「?・・・どうして・・・?」
魔小が不思議そうに聞いてくる。
雅「魔小っていつも習い事とかで忙しそうだったから、少しでも楽しんでほしかったんだ」
それを聞くと、魔小は心底驚いた顔をした後・・・
魔小「私の・・・ために・・・」
と、言って顔を伏せた。?どうしたんだろう?
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