プロローグ

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兵士の頭から先ほどの恐怖は消え、代わりになぜこんな少年がこの場にいるのか?という疑問が浮かんでいた。 「ギルドからの応援です」 少年は優しく答えた。 そして、周りを見渡してから、 「すぐに片付けますんで、相棒が」 と言ってからある一点を見る。 そこには、シルバーウルフをいとも簡単に倒していく白いローブ姿の少年がいた。 「あ、あなたたちはいったい……」 「ギルド『奇跡の空』所属、闇帝『黒覇の死神』といいます。あちらでシルバーウルフを倒しているのは、同じく『奇跡の空』所属、全帝『七色の奏者』です」 兵士の言葉を遮り、黒ローブの少年が言う。 兵士は黒ローブの少年の言葉を聞いて絶句する。 「あ、もう終わったようですね。では、僕はもう行きますね」 絶句している兵士をよそに、黒ローブの少年は白ローブのもとにあるいていき、何か話してからその場から消えた。 その場に残った兵士は、自分が助かったことに安堵し、それと同時に頭に浮かんだことを呟く。 「闇帝と全帝は子供だったのか…………」
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