新しい人格

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☆,+'*,+'*,+'*,+★ 部屋に入って月華から主に切り替わる 主はさっきの間見ていた 兄と喧嘩して母に頬を叩かれる間 出ている月華の横で 泣いた 声を殺して泣いた 首に当たった包丁の感覚がまだ残ってる ティッシュで首の傷を押さえた 血が滲む 絆創膏を貼って座り込む 足が震えて腰が抜けている 何を言われても、何をされても私は家族が好きだった だから悔しかった とくに母が好きだった 自分に無関心であっても好きだった 母は兄を溺愛していた 父も、両親の祖父母も親戚もみんな 兄を好いていた 私は…そんな兄が羨ましかった 兄は勉強も出来なければ、運動神経が良いわけでもない 出来ない子ほど可愛いというのは本当らしい そう思った 良い子でいよう 泣かず、怒らず、元気で、明るく、聞き分けの良い子 ★'*,+'*,+'*,+'*☆
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