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いつもと変わらない変哲も無い青空。
そんな雲一つ無い空を見上げながら俺こと 不知火 蓮(シラヌイ レン)は欠伸をもらす。
「ふぁー。今日も遅刻かよ」
只今の時刻08時52分。
普通の高校生なら学校で今頃は授業を受けているところだろう。
だが俺は時間などお構いなしに自分のペースで通学路を歩く。
高校2年目の4月下旬。
何の変わり映えもない高校生活が退屈過ぎてしょうがない今日この頃。
俺は、何を思ったのか学校へ向かう足を止め、薄暗い路地裏へと進路を変えた。
「なにここ怖い。」
路地裏を進むこと5分。
俺の目に映ったのは、まるでお化け屋敷を思わせるかのような薄気味悪い廃工場だった。
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