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「お邪魔しまーす。」
元々ホラーが駄目な俺は、自然と中腰になりながらも廃工場の中へと足を進める。
「キュッ」
「へ?」
内心もの凄いビビっていた俺の前に飛び出して来た物体?つか、生き物?
は、全長30センチ程の真っ白い体に長い耳、そして最も目を惹かれた背中には―――
「羽?いや、翼の方がしっくりくるな。」
―――そう、翼が生えていたのだ。
立派とは言えないが、正真正銘誰に聞いても翼と答えるだろう。
「お前なんなの?」
「キュ?」
俺の足元で可愛らしく首を傾げる竜?もどき。
「お前に聞いてもわからんわな。んー、困ったぞこれわ。」
その場に腰を下ろし竜?もどきの頭を撫でまくる俺。
こいつ、地球上に存在する生物か?
けど、俺はこの17年生きて来た中でこんなの見たことないし。
ならまさかの別の世界の生き物か?
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