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「…ン、………て。」
どこからか俺を呼ぶ声がする。
誰が俺を呼ぶのか、全く見当もつかない。
「レン、起きてー!」
徐々に呼び声が大きくなり、まだ若干重たい瞼をゆっくりと開きつつ、声の主を確認する。
「あ、やっと起きたー」
目の前のこの少女を一言で表すなら白。
真っ白い腰まで伸びたストレートな髪、雪のように白い肌、さらに着ている服さえも白ときた。
「えっと、ここどこ?つか、君は誰?なんで俺の名前知ってるんだ?」
思った疑問を息継ぎも無しに、目の前の少女に伝えていく。
「そんないっぺんに聞かないでー!先ずは自己紹介からだね。」
突然頭を抱えて叫び出したと思ったら、次は俺の顔を見てニコニコと笑みを浮かべる。
その表情豊かの事に多少苦笑いするが、そんな事より笑顔に見とれてしまった俺。
「それじゃ、私が先にするね!私の名前はシロタです。って、レンがくれた名前なんだけどね。」
そう言ってまた微笑む少女、シロタ。
って、シロタ…?
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