最終章

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……もし、それが本当だとしたら大惨事になる……いや、この男の言っていることは事実だろう。 篠原には確信があった。 「小野村、確かお前は飯島の別荘を捜査していたよな?」 「はい、そうですけど……篠原さんは今の話を信じているんですか? 正直、私は半信半疑です」 小野村は申し訳なさそうな表情をする。 「確かにこのご時世、そんなことが起きるなんて想像できないだろう。だがな、世の中は何が起きるか分からない。それこそ、想像も出来ないようなことが起きるかもしれない。 それに、もし人を操り最近の事件を起こしていたとしたら、実行することは出来るだろうな」 怪訝な顔で小野村は尋ねた。 「それは、どういうことですか?」 「お前は知っているはずだ」
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