1213人が本棚に入れています
本棚に追加
……もし、それが本当だとしたら大惨事になる……いや、この男の言っていることは事実だろう。
篠原には確信があった。
「小野村、確かお前は飯島の別荘を捜査していたよな?」
「はい、そうですけど……篠原さんは今の話を信じているんですか? 正直、私は半信半疑です」
小野村は申し訳なさそうな表情をする。
「確かにこのご時世、そんなことが起きるなんて想像できないだろう。だがな、世の中は何が起きるか分からない。それこそ、想像も出来ないようなことが起きるかもしれない。
それに、もし人を操り最近の事件を起こしていたとしたら、実行することは出来るだろうな」
怪訝な顔で小野村は尋ねた。
「それは、どういうことですか?」
「お前は知っているはずだ」
最初のコメントを投稿しよう!