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その後、篠原は車に乗り込むと、飯島の別荘へと向かっていた。
「……確か、この辺りだったよな……んっ、あれは」
篠原は車を止め、外に出る。
目の前には、車が止められていたのだ。
篠原はその車に近づき、中を覗いた。
しかし、車内に人の姿はなかった。
周りを見渡すが人の気配はなく、木々が覆(おお)い茂っているだけだった。
篠原は上着のポケットから地図を取り出し、別荘の場所を確認する。
「……あっちか」
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