最終章

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木々の間を抜けると、その先に別荘らしきログハウスを見つける。 小走りでそこに近づき階段を上がる。 そして、玄関の前に立ち止まり、持っていた拳銃を取り出した。 ……絶対に止めてみせる。そして、今度こそ事件を終わらせる。 篠原はそっとドアノブを回し、鍵がかかっていないことを確認すると、ドアを開け中に入った。 銃を構えながら周りを見渡すが、人の姿はなかった。 篠原は足音を立てないように廊下を歩いて行く。 ……いったい、何処に。 すると、廊下を少し進んだところで、篠原は奥の部屋から音楽が聞こえてくることに気づいた。 ……あそこの部屋からだな。 周りを警戒しながら、ゆっくりと歩みを進める。
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