最終章

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「ええ、そうですけど……これはいったい……それに、警察が僕に何の用なんですか?」 進は篠原を睨み付けながら、少し苛立ったように言った。 「今、お前のしているゲームを止めに来た」 一瞬、進には篠原の言った言葉の意味が理解出来なかった。 「……意味が分かりません。帰って下さいっ!」 進はそう怒鳴り付ける。 だが、篠原は微動だにせず、真剣な表情で進を見続けた。 そんな篠原を見て、進は焦りを覚える。 ……時間が……くそっ……後、少しなんだ……後、少しで美穂が戻って来るんだ。こんなところで……諦めるわけにはいかない。 すると、進は振り返り、机に置かれたコントローラを掴(つか)もうと手を伸ばした。
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