第1章

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[12月27日水曜日] 相沢樹(あいざわ いつき)はマンションの自宅にいた。 今は冬休みの為、高校は休みだった。 ピンポーン。 すると突然、インターフォンが部屋に鳴り響いた。 樹が玄関のドアを開けると、そこには宅配業者の人が立っていた。 「相沢樹さんでしょうか?」 「はい、そうですけど」 「相沢樹さん宛のお荷物をお届けに参りました。サインの方、お願いします」 言われた通りサインをする。 「ありがとうございました」 取り扱い注意と書かれた段ボールを受け取ると、宅配業者はその場を後にした。 ……珍しいな、俺に荷物だなんて。 そう思いながら差出人の所を確認する。
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