扉の向こう
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今までも、僕はいろいろな扉を開けてきた。 熱砂の嵐が吹きすさぶ砂漠の世界や、光と闇とのはざまで妖しく浮かびあがった異形たち。 僕の知らないいろんな世界がそこにはあって、いつもどきどきさせられた。 ――ここには、何があるのだろう。 胸が高鳴る。 きっと、見た事のない世界が広がっているに違いない。 ふるえる指をそっと掛け、ゆっくり静かに扉を開けた。
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