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蓮さんに言われて持ってきた車椅子に私は無理矢理乗せられ、手足を固く固定された
必死に警戒する私に蓮さんはソッと耳に顔を近づけ
「大丈夫…すぐ解放してあげるから安心して」
「…ッ!」
『この声…凄く茜さんに似てる…!』
「ねぇ、君名前は?」
「え…?」
「名前、君の本当の名前だよ」
なんで名前なんか…
でも言わなきゃ何されるかわからない…
「さ…桜子…」
「桜子…美しい名前だね」
耳元で囁かれて、体が熱くなった
「蓮様、そろそろショーが始まります」
「ああ、桜子行くよ」
「え…?!…嫌…!!」
「大丈夫、僕が後ろにいて君の車椅子を押すから」
「でも…!」
「ほら、行くよ」
「…嫌ッ!!」
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