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『茜さんに挨拶したかったなぁ…』
そんな事思っても、もう無理かな…
「桜子様」
「えっ…?あっ、はい!」
「まこと様は、ああ言った癖のあるお方ですが本当は凄く優しいお方なのですよ…」
なんだろう…いきなり…
「まこと様は、あなたがあの場にいると知った時誰よりも焦っていたんですよ…」
「え…?」
どうして、私の事…
「まこと様は、私以外のお方とはお話しませんが桜子様ならきっと良き理解者になれる…よろしくお願い致します」
「あの…?なんで私なんですか?」
「…決まっていた運命とでも言っておきましょうか…はっはっはっ」
日下部さんはそう笑うとしばらく黙って運転を続けた
私も私で改めて日下部さんの話を聞いて、まことく…いや、まこと様は私の恩人だと思った
まこと様が優しいお方じゃなければ、私は今ごろどうなっていたか考えるだけでも怖い
養成学校という所に行ったら精一杯まこと様の為に頑張ろう
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