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湯船からあがった後は茜さんの知り合いから貸してもらった浴衣を着て丁度よく冷えたラムネをもらった
「美味しいかい?」
「うん、なんか久しぶりに飲んだ」
「そうなのかい?良かった」
茜さんは明るく振る舞うが、その目線の先は私の足ばかり気にしてた
ちなみにさっきお風呂あがり茜さんから私の足が壊死してる事、いつか手術して義足をつける話をされたが《手術》という言葉を聞き、足を切断されてしまうとパッと頭の中に思い浮かび泣き出してしまった
「あの…」
「ん?なんだい?」
「本当に私の足切っちゃうんですか?」
「………、さあ!もしかしたら明日の朝に戻ってるかもよ」
戻ってる…?
そう聞くと途端に胸がスッと軽くなった
「そっか!戻ってるかもしれませんね!」
「…うん…」
─バンッ!
「ッ!?…なんだいアンタ達!!」
いきなり茜さんの部屋に見知らぬ男達が乗り込んできて、私の腕を掴み上げた
「あっ!」
「ちょっと!!やめなさいよ!!この子足が悪いんだよ!!」
茜さんが必死に訴えても男達には届かず、ならばと私を持ち上げた
「あっ!!」
「ちょっとアンタ!」
そのまま私を持ち上げた男達は茜さんの部屋から急いで立ち去った
「あ…茜さんッ!!茜さーん!!」
必死に叫んだが、私の声は届かなかった
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