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私は全ての部屋を確認した後、自室へ向かう。
母はどこにも居なかった。
ドサッ
学生鞄を机の上に置いて、制服のまま座る。いつもなら、シャワーを浴びてからじゃなきゃ、絶対に座ったりしない。
だけど、今はそれどころじゃない。
携帯をまた取り出し開く。
私の携帯は薄いピンク色の携帯で開閉式。
その携帯を見つめる。
あのメールの内容が本当なら、警察に連絡する事は出来ない。
これって現実に起こってる事なんだろうけど……。朝までは何事も無かったのに。
すると、突然メールの着信メロディーが流れた。
「わっ……びっくりしたぁ……」
思わず声が出てしまった。辺りを見回すが、何も変化している様子はない。
だが、自分の心臓は破裂しそうだった。鼓動がいつもの倍以上に早くなっているのが分かる。
メールの主が誰からなのか。
それを確かめるのが怖かった。
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