第一幕:プロローグ

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とりあえず、返信からでは無く、電話帳から母のアドレスを検索して、メールを送ってみる事にした。 結果は同じ事かもしれない。それでも、試してみたかった。 文章を打ち込む。 「あっ……」 私は携帯を操作しながら、ある事に気付く。 「会社……」 母の勤務先に連絡していなかった。 壁にかけられた時計に目をやると、まだ夕方の5時を回った所。 本来なら、母はまだ会社に居るはずだった。 「確か……緊急用に登録してあったはず」 独り言を呟きながら、急いで携帯のキーを押す。
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