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とりあえず、返信からでは無く、電話帳から母のアドレスを検索して、メールを送ってみる事にした。
結果は同じ事かもしれない。それでも、試してみたかった。
文章を打ち込む。
「あっ……」
私は携帯を操作しながら、ある事に気付く。
「会社……」
母の勤務先に連絡していなかった。
壁にかけられた時計に目をやると、まだ夕方の5時を回った所。
本来なら、母はまだ会社に居るはずだった。
「確か……緊急用に登録してあったはず」
独り言を呟きながら、急いで携帯のキーを押す。
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