双子

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二人とも暇だったので、とりあえずG-BOX(ゲームボックス)でもやることにした。 なんだかんだ言って二人とも盛り上がってしまい、あっという間に夕方になった。 「おっと、もうこんな時間か、早く行かないとセールに間に合わないな」 「あれ、御巫出かけるの?じゃあ俺も着替えとかとってこないとな」 「柔道部はどうすんのさ?」 「さすがにやつらも帰ったんじゃないかな?まあいたらそのまま戻ってくるけど」 神崎の親も大変だろうな、こんなことがしょっちゅうだからな。 まあ、ともあれ俺たちは家を出た。 神崎とは方向が逆なのでここでいったんお別れだ。 スーパーの道の途中で数人の男に神崎の居場所を聞かれた。 俺は困ってる人をほっとけない性格なので(嘘)、親切に神崎が家に向かったことを教えてやった。 神埼も世の中の常識を知るいい機会になるだろう、自業自得だ。 スーパーと家の間にはごみ置き場がある、電柱の周りにごみを置くあのパターンだ。 俺は持ってきたごみをそこに置いた。 うちのマンションにはごみステーションが何故か無いので、毎週ここに持ってきている。 そして、その足でスーパーに行くのだ。 今日も予定通り、安売りされてた食材を激戦の末獲得。 意気揚々と帰宅の途についたわけだが、一つ食材を買い忘れていたことを思い出した。 今でも思う、ここが運命の分かれ道だったと。
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