プロローグ

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そして八年が経ち、公和十年。 この年、その研究グループが、突然世界初のワープ機械を開発したと発表した。 八年前の実験は実は成功しており、日本政府は極秘裏に研究継続を指示。開発費を援助していた。 しかし翌年、予想外の出来事が起こった。 国会議事堂におけるテロである。 詳細不明の生物兵器により、死者は総理大臣以下一万人に昇った。 この時、研究グループはPREという大会社を設立しており、生物兵器進行阻止に大いに活躍した。 国会が崩壊したため、急遽選挙を行うことになった。 ところがこの選挙でPREの社長である。「黒井 芥久」が総理大臣に選ばれた。 当然、先のテロがPREの自作自演であるという声が上がったが、徹底的な情報統制によって広まることは無かった。 政府は事実上PREに乗っ取られたも同然だった。
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