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校内にチャイムの音が響きわたる。
「んもう!森ババの奴ぅ……。なんであたしとコイツが、放課後掃除しなきゃなんないのよっ!」
「仕方ねぇだろ、そもそも森ババの前で……」
「それを言うなら黒宮もじゃん!」
「だいた「うっせー、黙れ!」
俺は、無意識に自分の人差し指を白宮の唇に当ててしまった。
「あっ、わりっ……」
俺は慌てて白宮から離れた。すると、
「別にいーよ?こんぐらいドキッとしたけど」
そう言って、白宮はけろっとした顔で、親指と人差し指でその大きさを示した。
もうそれはそれは可愛くって可愛くって……。
「はぁ……」
……俺はこいつのこんな仕草に、ドキドキさせられっぱなし。
フツーは逆だろ!?
あー、くそっ……可愛すぎなんだよバカ。
「えっ、ちょっ、どーしたの?!」
自分と葛藤している俺を見て、白宮がきょどりだす。
だから、いちいち可愛すぎなんだよ。天使かよコイツ……。
俺の頭の中は妄想でいっぱい。
「あかんやろー!!」
次の瞬間、俺は鼻血を出してその場にぶっ倒れた。
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