貧乳娘とオレ

2/18
前へ
/726ページ
次へ
「で、どうしてこうなったか、説明してもらおうか?」 クレイは呆れたようにオレに言った。 「いや、ちょっとした成り行きでね……」 目を合わせずに視線を落とすと、オレはしおらしく答える。 「リデル……俺が目を離したとたん、これじゃ。先が思いやられるぞ」 い、言い返せないけど、何かムカつく。 「で、でもさ……仕方なかったんだよ」 「ほお~っ、この状況で、まだ言い訳が通ると思ってるのか?」 クレイは、オレと周囲でのびている男達の山を見比べ、黒い笑みを浮かべながら、指をならした。 オレの名は、リデル・フォルテ。 本当は17歳の男子だけど、故あって女の子してたりする。 それも自分で言うのも気が引けるけど、美少女という範疇に入るらしい。 自分ではよくわからないし、それほど変わったとも思えないけど、これまでに遭遇した事件から、その恩恵というより実被害でその現状を十分理解した。
/726ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9084人が本棚に入れています
本棚に追加