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ユウリは俯きながら
侑「ユウトには感情が
あるんだよ。
僕、ユウトが泣く理由
わかったんだ」
僕が泣く理由?
そんなのないよ。
感情がないんだから。
侑「感情がないから理由は
わからないなんて嘘。
ちゃんと感情はある。」
今にも泣きそうな顔で
強く月を睨むユウリ。
裕「僕はユウリもあの月も
好きだけどな」
侑「ほら、感情がある」
だからそんなのないよ。
無。僕の心の中は無なの。
侑「好きだとか綺麗だとか
ちゃんと思っている…
感情がなかったらね
そんな事思わないの」
裕「綺麗…」
そう真剣に僕に言う
ユウリは綺麗だった。
あ…今、綺麗って…
感情があるのかな?
もぅわからないよ。
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