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ミーンミンミンミンミン ジリジリ…ジリジリ…
「お母さん!うきわどこ?」
誰もいないリビングに問いかける。
ミンミンミンミン…ミーン ミーンミンミンミンミン…
聞こえてくるのは蝉の羽音だけ。
「そっか、パートだったっけ」
ありさはテレビの電源をリモコンで入れた。
『…ピッチャー、振りかぶって、投げました!うーん、きわどい!ストライク。 やはり安藤くんは良い球、投げますねー。…』
「あっ、甲子園!!」
一つ上の兄が野球をやっているため、ありさは野球が大好きだった。
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