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『…ポーン………ピーンポーン…』
ありさはいつのまに自分が寝ていたことに気づいた。
迎えがきたようだ。
『…ピーンポーン…』
「あ“ーうきわ見つけてないしー、あーとりあえずトイレ入ろ」
ありさは海に行くことに、乗り気ではなかったのだが………。
「…ピンポーンピンポーン…』
トイレから出ると、ありさは去年の夏休み、うきわを木の枝に引っ掛け、壊したことを思い出した。
そして、確か捨てた。…
玄関の鏡で化粧が崩れていないか、服がおかしくないか確認した。
寝たせいか、マスカラのせいで目の下が少しパンダになっていたので、指で直した。
また、全身を見てから玄関のドアを開いた。
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