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謎の叫びが発生された直後、それは昼休憩の時間である。
楽しくおしゃべりしながら友達と手作りの弁当を囲む女子たち。
桃色の空気を半径一メートルに産出しながら一緒に過ごすカップル。
コンビニのパン。弁当。食堂などなど。みな好きな昼食スタイルで過ごす。
楽しげな雰囲気で場所移動する生徒は必ずとおる移動場所がある。
廊下。これがなければなにも始まらない。
そして、この廊下に学園に似つかわしくない服装を装備したものがいた。
廊下の真ん中を堂々と歩くその姿は…おもちゃのプラスチック製の鼻つき瓶ぞこめがね、もとの髪を隠しもせず頭の上にのせただけのアフロのカツラ、制服の上からアロハシャツを纏い、手に意味深な形の財布的なものを持っている。ジャングルやアフリカ辺りに生息していそうな動物の四肢を繋げたような生き物の財布だ。口ががまくちになっている。
アフロは黄色で、隠してない黒髪とのデスマッチだった。
そんな奇妙キテレツな格好をした少女はその足を食堂に向かわせていた。
あまりにも派手すぎる服装に生徒たちは道を明け脇に沿って歩いていた。まるでなにか見えない力に拒絶されているように少女の回りだけ人が寄り付かない。
それは実際に見えない力なのかもしれない。
…変人という名の人種と関わりたくないという…。
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