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4月2日 水曜日
午後3時24分
一週間前に突然の内部の痛みにより病院に担ぎ込まれた私は盲腸と診断され、もう何度目かになる入院をしていた。
盲腸を取ったのが三日前。
傷も塞がり始め自分の中ではもう治ってるのに厳重な看護婦さんからの見張りと、点滴という名の凶器により動きを封じられた私は、この時間が来るのをベッドの上で待ち構えていた。
なぜって、この病院は3時半までは面会時間とかで出かけるのを禁止されてるんだけど、3時半を過ぎれば面会は終了。
時間のあいた人は夕食までに戻る事を条件に病院内なら出かけてもいい事になっているのだ。
だから、今日こそはと意気込んで時計と睨めっこ
手に入れなければいけない。
願うだけでは手に入れられない"あれ"を!!!
2度目の時計の鐘が鳴り響いた。
合図だ。
スリッパを両足に引っ掻け点滴も右手に持ちながら部屋から飛び出す。
「あっこらっ!!
美羽ちゃん!!!
病人なんだから走らないの!!!!!」
・・・残念だったな婦長殿。
今の俺には貴方の声は川のせせらぎにしか聞こえないぜ!!フハハハハ!!!!
とか思っちゃったのはキャラ確定の為に内緒。
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