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場所は移り都内の高校。
Xゲームの噂はもはや知らない人もなく、とある青年もまさにこの話を口に出していた。
「なあXゲームって知ってっか!」
放課後の賑わう教室とは別の世界にいるように周りには目もくれず、隣同士の席に座って、さっさと帰り支度をしているなんだか眠そうな青年と、金色に輝くロングヘアーの女の子は、教科書を雑に鞄に詰め込みながら話半分程度の返事をした。
「知ってますわよ、あれですわよね、このあいだグルメ特集でやっていた……」
「ちげーよ! なにと勘違いしたロゼ!?」
ロゼと呼ばれた女性、本名ロゼッタは頭の中で、美味しいXゲームを想像するが、どうも違うらしい。
「時雨は知ってるだろ?」
時雨と呼ばれる眠そうな青年も忙しそうに鞄と机の中を確認しながら答える。
「うん、あの都市伝説でしょ」
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