出会い

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「桜木さん?」 「えっ!?あっ…はいっ!!」 「消毒。終わったわよ?」 「え?あ…ありがとうございます。」 「ガーゼ用意するからちょっと待ってね」 あ、そうだ。 私今、体育で怪我して保健室で消毒してもらってたんだった。 隣にいる先輩に 気がいっててすっかり忘れてた。 私の隣には三年生と思われる先輩が 肘にガーゼを当てて座っている。 横顔がカッコよすぎて さっきからドキドキが止まらない。 目にかかっている茶色の髪が先輩のかっこよさをさらに引き立てていた。 「先生?」 わっ!!喋った!! 私は思わずびくっとしてしまった。 先輩はちらっと私を見てから 「ガーゼ。俺にも新しいの下さい。」 そう言って先輩は立ち上がった。
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