太郎と次郎 其の七
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「卵が先か、鶏が先か…… まぁ、過去に捕らわれ過ぎたら駄目だという事じゃ」 静かに話すお婆に次郎が静かに頷く。 「俺は過去なんて振り返ったりしないよ!」 太郎は笑いながら言う。 「ホッホッ、それはそうじゃろ。 お主達の過去はまだまだ短い。 じゃが、それは未来が長くあるという事でもある。 過去は大事に、今を精一杯、未来を見詰めて……じゃ」
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