僕と海と月と猫

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数十メートル歩くと、砂が無くなり岩場に変わる。 その崖のような岩場を黒猫は軽やかに登って行き、僕は手足を掛ける場所を懸命に探しながら黒猫を見失わないよう必死に登る。 「ハァ……ハァ…… やっと頂上だ……」 岩場の上は広い平面になっており、その一番先、海が一望出来る場所に黒猫はチョコンと座っていた。
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