僕と海と月と猫
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「ハァ……ハァ……」 息を切らせながら黒猫の隣に座る。 黒猫は一瞬こちらを確認したが、すぐに何事もなかったようにさっきまで見ていた方向へと首を戻す。 僕も同じ方向へと顔を向ける。 「わぁ…… なんて不思議で…… なんて綺麗なんだ」 波の音だけが響き、高い位置に大きく移る月。 斜め上を見上げてる筈なのに、月の前には光に照らされた幻想的な海。
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