僕と海と月と猫

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突然黒猫は起き上がり、来た道を駆け戻って行く。 僕は必死に追い掛ける。 浜辺を抜け堤防を駆け上がり、黒猫はそのまま漁村の方へ。 僕はそれを自転車に乗って追い掛ける。 黒猫は少しスピードを緩め、民家と民家の間の細い路地へと入って行く。 「狭いなぁ……」 自転車を降り、体を横向け進み付いて行く。
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