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その一冊の本は
その書庫の奥でひっそりと
埃にまみれ眠っていた
勝手は数多くの少年たちの心を掴んで離さなかったその物語
しかし近年生まれていく
派手できらびやかな物語達に推され
その物語は今や古い昔話として
人々の心から忘れられていった……
ｺﾝｺﾝ
おお少年、良くきたのぅ
今日はどんな話を聞きたいのかのう？
おお、そうか……今日もあの話を……
そんなに気に入ったのかい？
そうかそうか……
今となってはこの物語を必至に聞いてくれるのは
御主ぐらいの物じゃなぁ
しかしわしはこの物語にはファンタジーとしての原点がある！
そう思えてしかたないのじゃよ
さて今日はどこから聞きたいのかな？
うん？最初から？
御主も本当にこの物語が好きなんじゃな……いやいや嬉しいよ
そうじゃのうその世界は3つの
うん？おお、そうかそうか
肝心のタイトルをいってなかったのう
そうその物語の名前は……
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