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私の名前は尾関惣一。
今年からこのチームの監督になった。
我がチームは昨年最下位
その前も最下位、さらにその前も最下位。
言うなれば雑魚チーム。
そこらの大学にも負けるのではないかと言われている。
そんなチームの監督をなぜ私が受けたかだって?
それは簡単。
失うものなんてないからだ。
どうせ最下位なんだろ…。
そう思われたチームの方が楽だ。
だが親会社はチームを強くしたいらしく
私に依頼してきた。
…別に私に実績などないのだが…。
私はプロ野球でいたわけではない。中学、高校、大学と野球は続けてきたが。
だから私には野球を教えるほどの技術はないのだ。
しかし他の人には断られたのであろうゆえ、私に回ってきたと言うわけだ。
だがそんなことはどうでもいい。
受けた限りは優勝目指してやるのみだ。私には私のやり方がある。親会社もそれを知っているのだろう。でなければ30になりそうな若造が急にプロ野球の監督などになるわけがないのだからな。
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