第一章

4/4
前へ
/15ページ
次へ
そんな彼の今のターゲットが……。 「遅くなってごめん!」 と勢いよく部室に入ってきた西条さん……美希さんなのだ。 「良かった。今日は美希さんの顔が見れないかもってひやひやしてたんですよ」 そう言った三角くんの顔は今日一番の笑顔。彼は、『今回は本気の本気なので』と周囲に、主にミステリー研究会の部員に言っていた。 その言葉が本当なのか嘘なのかは別として、三角くんの西条さんへのアタックは凄まじいものになっている。 まあ、それほどのアタックにも関わらず、西条さんは三角くんの気持ちに気づいていないみたいだけどね。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加