プロローグ

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「おもしろいよ」 素っ気無く僕は答えた。西条はふーんと言って覗き込むのをやめない。 くっ……。早く元の場所に戻ってくれ、西条さん。欲に……、欲望に僕が負けないうちに……! 「あれー。俺、お邪魔虫かな?」 目を咄嗟に声の方に向けると、ドアに肩を預けるように一人の男が立っていた。 僕は心の中で彼に感謝の気持ちを告げた。
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