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僕ら兄弟が住んでいたのはある
お店の前。
食べ物が手に入りやすいので
長い間住みついていたが、
そこの店の人からすればただの
汚くて迷惑な猫だったんでしょうね、
僕らはある日突然、暴力を振るわれた。
それから毎日鉄パイプで殴られた。
次第に腹をすかせ傷を負った兄弟が
亡くなっていき
いつしか僕は本当に1匹ぼっちになっていた。
寂しくて怖くて、僕は逃げた。
公園に逃げ込み悔しさと寂しさに泣いた。
そして、逃げることが悔しいのなら、
1匹が寂しいのなら
逃げなくてすむように失わなくてすむように強くなろうと決めた。
それから、少し年月が過ぎた。
それでもまだ僕は幼かった。
他の雄猫にケンカをふっかけ
てはボロボロになりながら
相手を倒す日々。
そういった毎日を繰り返すうちに
みんな、僕を怖がって近寄らなくなっていた。
辛かった。
結局なにも変わってない。
そんな自分が情けなくて
一ヶ所に留まっていたら
無性に自分を壊したくなった。
だから冷たい雨の中傷だらけの
体を引き摺り歩き続けた。
ただ、ひたすら歩き続けた。
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