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ふわっ
か、体が浮いた!?
「こんばんわ。おチビさん。
傷だらけじゃないか…。」
いつの間にか優しげな声の高校生くらいの
若い男に抱き上げられていた。
なぜ常に気を張っていたのに
この男に抱き上げられるまでその存在に気がつけなかったのだろう…。
しかし、今はそんなこと考えていられない。
人に捕まったら最期、生きて帰れる保証は無い。
とりあえず逃げることに専念しよう。
僕は男の腕のなか必死にもがき、引っ掻いてまた暗い夜道へと走った。
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