2人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
いつも通り、外を見ながら想像をしていると、外から人の喋る声が聞こえて来る。
それが、だんだんとはっきりとしたものになってきて…私の体は強張った。
「誰か…きた…」
思わず呟いてしまった、その声も、すごく震えているのが自分でもよくわかる。
私は怖かった…またあの日の様になるのが…
「お母さん…」
また…呟いていた、今度は助けを求めるかのように。
外から聞こえる声から逃げるように私は後退する。
そのせいで、机に置いてあるハーブティーを、机にこぼしてしまった。
「どうしよう…」
そういいながらドアの向こうを見つめた。
最初のコメントを投稿しよう!