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「ねぇ…」
「なぁに?」
「どうして貴方はここに来たの…?」
「あぁ…ちょっと道に迷っちゃって」
「どうしてメデューサの血族の私と話そうと思ったの?」
「最初はメデューサの血族だって知らなかったから」
「じゃあメデューサの血族だと分かっても話をするのはなぜ?」
「話に聞いていたような人じゃないと一目見てわかったから」
「なんで…私と目を合わせても石にならないの…?」
「…さぁ…そればっかりはわからないかなぁ…ただ…」
「ただ?」
「君が寂しそうだったから…話しかけてみた」
ニッコリと笑ながら言って少年は私に来ていた服をかけてくれた。
「この服…あげるよだからさ…」
「…?」
「街までの道教えてもらえないかな…?」
恥ずかしそうに少年は言った。
「…うん、いいです」
私達は家をでた。
…久しぶりの…とても久しぶりの庭…
庭にでて少年に道を教えてあげた。
道を教えた後私は少年に向かって
「この服ありがとうございます…でもいいです。お礼は…いいです…だから返します」
私が少年に向かってそういったら少年は困った様子を見せながら
「いいよ、あげる…お礼って言うのがいやだったのなら…そうだなぁ…僕から君へのプレゼントということで!」
少年はそういうと走って行ってしまった。
途中少年は振りかえって
「道、教えてくれてありがと!またね!」
そういって手を振ってからもう一度街へ向かって駆けて行った。
少年が見えなくあった後…久しぶりに見た庭を見渡す。
長い間放っておいたからか結構荒れてしまっている。
私はまた…あの少年が迷った時のためにここでまっていよう。
それに…またね…って言ってくれてた…だからきっとまたくるよね…
そう思いながら私は庭の手入れを始めた。
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