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皆チャーハンを残してしまった。
たしかこの後はこいつに呼び出されて・・・っと
「お兄ちゃん、お話したいな。」
「今忙し」
わき腹に違和感を感じた。
ナイフ、か。
チッ
「何だよ話って。」
「お前、2週目だろ。」
「だーから知らないって。その喋り方こえぇよ。その顔で。」
「ごちゃごちゃうるせぇ。ちゃっちゃと吐き出せば『3週目』には行かせないぞ?」
「はぁ、くそ。」
俺はこのクソガキに説明してやった。
俺が世界を「ループ」つまり1度世界を繰り返している、ということ。
それと、これから起こる全ての事を把握していること。
「へぇ、面白いな。」
「お前、『1週目』でもそんな事言ってたな。『1週目』は両親なんて殺してなかったが。」
「お前は俺の何を知っている?」
「全部知ってるよ、養子だって事も、見た目は子供で頭脳は大人って事も。つまり、俺と同類って事だ。」
「ふぅーん、そこまで知ってるのか・・・。じゃ、死ねよ。」
ヒュン
ナイフが顔の横を通り過ぎた。
手に汗が滲んできた。
とりあえず逃げる。
確か、警備員がいたはずだ。
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