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今日から世界侵略デス!
俺の名前は榊 悟。
今年の3月に中学を卒業してすぐ上京し、高校の近くにあるアパートから学校に通い、とても退屈で平凡な高校生活を送る…予定だった。
あの子が俺の前に現れるまでは…
そうそう…その子の話をする前に、こいつの話をしなくてはいけない…
「また、同じクラスだな!よろしく!」
こいつは、柳 省吾…なんの腐れ縁かは知らないが、小学校から高校に至るまで同じクラス…。
もはや幼なじみの領域である。
こともあろうか…こいつまで上京し、都心にあるじいちゃんの家でお世話になっているらしい…
そんな省吾に、悟は興味無さそうに外を眺め返事をする。
「あぁ…そうだな。よろしく。」
そんな悟の態度に省吾はムスっとした態度で言い返した。
「ったく!相変わらず、クールっつうか…なんつうか…
まぁ!お前らしいちゃお前らしいわな」
省吾は表情をコロッと変え、笑うとポケットから古びた紙を取り出し、悟に見せる。
「まぁ!これを見てみろよ!」
また始まった…
悟はため息を吐き横目で紙を見た。
「これは、じいちゃんの倉から見つけた古文書の一部で悪魔召喚の魔方陣がかいてあんだ!」
また始まった…省吾のオカルトネタが…
心の中で何度も叫び項垂れる悟であった。
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