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暫くして悟が浴槽から上がってくるとニーナはうつむきながら何かぶつぶつ言っている。
「早くしないと…早くしないと…」
「なにぶつくさいってんだ?」
髪をタオルで拭きながら私服に着替えた悟が部屋に戻りニーナの前に座った。
「待ちくたびれたデス!」
ニーナは顔を悟に近づき、頬を膨らませ怒りだす。
「風呂に入ってたんだから仕方ないだろ!
それに!!先にこっちから言わせてもらう!」
それに負けずと悟もニーナに怒鳴り付ける。
「こっちも時間がないデス!こっちから言わせてもらうデス!」
「いいや!こっちからだ!」
「こっちデス!」
むぅ~!!と唸りながらにらみ会う二人…
これでは埒があかない…
だがどちらも譲らない…
そうこうしているうちに、時刻は午後10時をさしていた。
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